イケメンhomeless
薫ちゃんは豚カツとサラダと

スープを作ってくれてた

すごく手際よく作ってたな


『何だか...

元気ないようだけど...

どうかしたのか?』


「ううん 何でもないよ」


その時 薫ちゃんが

アタシのおでこに手を当てた


『少し 熱があるじゃん!

 体温計ある?』


アタシは立ち上がって

電話の下の

引き出しを開けようとしたら

何だか目眩してフラッとした


『ちょっと部屋に入るよ!』


そう言うと薫ちゃんは

アタシをお姫様抱っこして

ベッドまで運んでくれた


「大丈夫だよ!」


『ちょっと熱測るね』


アタシの服の

ボタンを2つ外して

腋に体温計を挟んだ


【ピピピッ ピピピッ】


薫ちゃんは体温計を取り出すと


『38℃もあるじゃん!

昨日 雨に濡れたからかな

ごめんな』


「薫ちゃんが謝ることないよ

そんなに濡れてなかったし

それに拾ったの...

アタシじゃん!」


そう言ってアタシは笑ってみせて

アタシはそのまま眠った


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