イケメンhomeless
アタシは

飲んでる勢いで正直に答えた


「うん...気に入らない!」


『それって...

俺のこと好きってこと?』


「うん薫ちゃんが好き」


アタシは薫ちゃんと目を

合わすのが何だか怖くて

下を向いたまま話してた


『そっか』


その言葉で


(言わなきゃ良かったな

【出て行く】

なんて言われるのかな)


『誤解してるとこ悪いんだけど

アイツは ただの友達だよ』


友達と言われて思わず顔を

上げると薫ちゃんと目が合った


アタシは少し怒ったように


「友達って...腕組するの?」


『しないよな~普通

見てないかもだけど腕を

組んだのは ほんの少し
 
そこを偶然見たんだろな』


「そうなの?」


『ああ あの後...俺
 
アイツ蹴飛ばしたし』



「え!...蹴飛ばしたの?

キレイな人だったじゃん!」


『キレイだった?』


「うん...
 
遠くからだったけど

アタシ視力いいし」


『ま~今度会わせるから
 
分かると思うんだけど

アイツは男だよ』


「はぁ?」



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