イケメンhomeless

煙草を吸い終わった薫ちゃんは

椅子に座って話だした


『桜子が言ってたんだけど

間違って生まれて

来たみたいなんだ性別をね

簡単に言えば　

体は男で生まれたけど

中身は女として

生まれたって感じかな

中学の時に俺に言ってたな

「私もセーラー服が着たい」

ってね

でも結局は無理で

18歳の頃位だったかな

「自分らしく生きたい」って

女らしい格好になってきた

流石に父親は

反対してたらしいけど

でも母親は色々調べて

桜子の体のことが

ようやく理解出来たらしい

それで体とか変えたいけど

お金がかかるって

必死に働いてたよ

桜子が俺に聞いてって

言ったのはこの事だよ』



「桜子さんも

辛い思いしてたんだね

あんなに明るくて

素敵な人なのに

でも桜子さんとは

仲良くしたいな

アタシも桜子さんは

女として見てるから」



『うん　桜子って明るいよな

悩みだって人一倍

多いだろうに俺が桜子を

慕ってるのはアイツの

人間性もあるんだろな人の

気持ちとかちゃんと

分かってくれるとかね』



「うん！

アタシも今日会って

楽しかったよ

また桜子さん連れて来てね

ってか　

いつでも連絡出来るけどね

番号とかメアド交換したし」



『そう言ってくれると

桜子も喜ぶよありがとうな』