イケメンhomeless
5月半ばなのに夏並みに暑くて

家に帰ってシャワーを浴びてた


【ピンポ~ン】


(ぎゃああああああああああ)


風呂の窓を少し開けると

桜子さんが立ってたアタシは

急いでバスタオルを体に巻いて

玄関を開けた


「あら!シャワー浴びてたの」


「うん 今日何だか暑くて」


「今日は本当に暑かったね

でも早く服着ないと

風邪ひくわよ

その間にキッチン借りるね」


「うん」


アタシはまたお風呂場へ戻って

服を着てから

キッチンへ向かった

髪を拭きながら

桜子さんを見てた



「あれ?

今日は爪何もしてないの?」



「うん 料理する時はね

ネイルは落とさないと

何だか気持ち悪くてね」


「そっか~

今日は何作ってるの?」


「期待しないでね

簡単なものしか

作る時間ないけど」


「いいよ~

桜子さんの料理美味しいし」


「ありがとね

ほら早く髪乾かしておいで」


「うん 桜子さんって

何だかお母さんみたい」


桜子さんは

「うふふ」と笑いながら

料理を作ってた

アタシは髪の毛を乾かして

キッチンへ戻って声をかけた


「何か手伝おうか?」


「座ってていいよ」


「は~い」


アタシは座って桜子さんが

料理を作るのを見てた


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