ふたつの指輪
「あと1人くらいは客取るのか?
まぁせいぜい小遣い稼ぎしな。
知らん男のモノくわえてな」
バカにしたように口の端をつり上げてふんと笑うと。
伸びをして、ゆっくり立ち上がる。
「ったく、あんたみたいな子がこういうところで働くなんて、俺は……」
「……ここには、ママに行けって言われて来たの」
勝手にあたしの口が動いてた。
……何言ってんだろ、あたしってば。
……こんなこと、この人に言っても仕方ないのに。
どうして口に出してしまったのかわかんない。
一方的にいろいろ言われて、悔しかったのかもしれない。
それとも……?
まぁせいぜい小遣い稼ぎしな。
知らん男のモノくわえてな」
バカにしたように口の端をつり上げてふんと笑うと。
伸びをして、ゆっくり立ち上がる。
「ったく、あんたみたいな子がこういうところで働くなんて、俺は……」
「……ここには、ママに行けって言われて来たの」
勝手にあたしの口が動いてた。
……何言ってんだろ、あたしってば。
……こんなこと、この人に言っても仕方ないのに。
どうして口に出してしまったのかわかんない。
一方的にいろいろ言われて、悔しかったのかもしれない。
それとも……?