ふたつの指輪
「ああ、わかった。
だから昨夜は太陽につかせてたのか。
おまえが直接行かずに」
「……まぁな。
あいつなら心配ないだろ。アホだから。
オレは……何だか、押せる自信がなかった」
「マジかよ……おまえが鬼になれねぇなんて、何か笑える」
「るせえな。笑うなよ」
「意外にこういう純なかわいいタイプが好きなんだな、おまえ」
フッと苦笑するような声。
「だからそういうんじゃねぇよ」
「……どうかな」
「リュウ、おまえこそ客に惚れたことあんだろ」
「……言うなよ、それ」
ポン、と肩でも叩くような音。
「まぁでも心配すんな、魁人。
真のおまえの姿見たら、しっぽ巻いて逃げていくだろ。
こんな純粋そうな子なら、なおさらな」
くっくっく、とくぐもった笑い声がした。
だから昨夜は太陽につかせてたのか。
おまえが直接行かずに」
「……まぁな。
あいつなら心配ないだろ。アホだから。
オレは……何だか、押せる自信がなかった」
「マジかよ……おまえが鬼になれねぇなんて、何か笑える」
「るせえな。笑うなよ」
「意外にこういう純なかわいいタイプが好きなんだな、おまえ」
フッと苦笑するような声。
「だからそういうんじゃねぇよ」
「……どうかな」
「リュウ、おまえこそ客に惚れたことあんだろ」
「……言うなよ、それ」
ポン、と肩でも叩くような音。
「まぁでも心配すんな、魁人。
真のおまえの姿見たら、しっぽ巻いて逃げていくだろ。
こんな純粋そうな子なら、なおさらな」
くっくっく、とくぐもった笑い声がした。