ふたつの指輪
「わかってるよ」
あたしの返答に、魁人くんの口元が意地悪そうにゆがんだ。
「もっと言ってやろうか。
オレに大金払ってまで”抱いてくれ”って頭下げてくる女だって山ほどいるんだよ。
女にはまったく不自由してねぇの。
むしろ、女なんて面倒くせぇだけだ」
イライラした口調。
「女だまして金巻きあげるのが面白くて面白くて仕方ない。
いい気になってる女のバカづら見るのがすんげぇ楽しい。
だからこんな仕事やってんの」
吐き捨てるように言う。
いまいましげに頬にかかる髪をかきあげながら。
「わかってるってば」
あたしは思わず、はぁってため息をついてた。
「ねぇ、魁人くん。
最初から、”お店に来い”って言ってくれたらよかったのに。
そしたら、あたし……」
「……?」
片方の眉が、すぅっと上がった。
あたしの返答に、魁人くんの口元が意地悪そうにゆがんだ。
「もっと言ってやろうか。
オレに大金払ってまで”抱いてくれ”って頭下げてくる女だって山ほどいるんだよ。
女にはまったく不自由してねぇの。
むしろ、女なんて面倒くせぇだけだ」
イライラした口調。
「女だまして金巻きあげるのが面白くて面白くて仕方ない。
いい気になってる女のバカづら見るのがすんげぇ楽しい。
だからこんな仕事やってんの」
吐き捨てるように言う。
いまいましげに頬にかかる髪をかきあげながら。
「わかってるってば」
あたしは思わず、はぁってため息をついてた。
「ねぇ、魁人くん。
最初から、”お店に来い”って言ってくれたらよかったのに。
そしたら、あたし……」
「……?」
片方の眉が、すぅっと上がった。