ふたつの指輪
「バカか、おまえ……」
(……?)
魁人くんは、視線をそらしたまま、しばらく無言で何か考え込んでるようだった。
かと思うと。
不意に身を乗り出すと、ソファにもたれかかってるあたしの体をぎゅっと抱きしめた。
痛いくらいに、きつく。
服ごしに、魁人くんの体温が、ほんのり伝わった。
(……え?)
(……?)
魁人くんは、視線をそらしたまま、しばらく無言で何か考え込んでるようだった。
かと思うと。
不意に身を乗り出すと、ソファにもたれかかってるあたしの体をぎゅっと抱きしめた。
痛いくらいに、きつく。
服ごしに、魁人くんの体温が、ほんのり伝わった。
(……え?)