ふたつの指輪
「瞳衣……」



思いつめたような薄い色の瞳が、あたしを至近距離でじっと見つめて。




(……?)





やがて、長い睫毛がゆっくりと伏せられて――




唇がぴったりと重なった。




(……!?)
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