ふたつの指輪
そのまま、魁人くんはあたしの首筋に顔をうずめた。






「か……魁人くん?」


「おまえ、オレなんかにマジで惚れてんじゃねぇよ……」


ささやく、少しかすれた声。







魁人くんの手が、あたしの服を性急にはぎ取っていく。




「ちょっと、どうしたの?もうい……んんん」


あたしの言葉は、再び魁人くんの唇でぴっちりとふさがれた。




二人の体が、ゆっくりとソファに倒れ込んでいく。

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