ふたつの指輪
5.重ねた手と手
「明日から行かないことになった、仕事」
いつものように朝5時半ごろに帰ってきた魁人くんは、ガチャっと家の鍵をテーブルに投げなるなりそう言った。
「え?そうなんだ!
よかったね。うれしい!」
突然のうれしい知らせに、あたしは思わずソファから飛び上がった。
やっぱりね。やめるってわかってても、魁人くんがまだこの仕事をしてるのが嫌だったし。
「……まだ全然二週間経ってないのに、いいの?」
二週間どころか、一週間ちょっとしか経ってないんじゃ?
「ああ、オレも全然やる気出ねぇしさ。
ダチが ”コイツはもういいでしょう”って加勢してくれてさ。
引き留めるのもあきらめたみたいで。
もういいってよ。
あとは休みってことで」
「そっか。よかった」
「ちょっとシャワーする」
「うん」
いつものように朝5時半ごろに帰ってきた魁人くんは、ガチャっと家の鍵をテーブルに投げなるなりそう言った。
「え?そうなんだ!
よかったね。うれしい!」
突然のうれしい知らせに、あたしは思わずソファから飛び上がった。
やっぱりね。やめるってわかってても、魁人くんがまだこの仕事をしてるのが嫌だったし。
「……まだ全然二週間経ってないのに、いいの?」
二週間どころか、一週間ちょっとしか経ってないんじゃ?
「ああ、オレも全然やる気出ねぇしさ。
ダチが ”コイツはもういいでしょう”って加勢してくれてさ。
引き留めるのもあきらめたみたいで。
もういいってよ。
あとは休みってことで」
「そっか。よかった」
「ちょっとシャワーする」
「うん」