ふたつの指輪
2. ふたたび
「お疲れ。
いきなり延長って、気に入られてんじゃん。順調順調!
着替えて降りてきて」
店長があたしの背中をポンと叩く。
「はい、今日のバイト代。
ほらね、今日から入って良かったでしょ」
笑顔の店長に16800円渡された。
(たったあれだけの時間で、こんなになるんだ……)
って、何もやってないけど。
手元の現金を眺めた。
この16800円のうち、1万円はあの人が出してくれた延長料金なんだ。
……悪いことしたな。
いきなり延長って、気に入られてんじゃん。順調順調!
着替えて降りてきて」
店長があたしの背中をポンと叩く。
「はい、今日のバイト代。
ほらね、今日から入って良かったでしょ」
笑顔の店長に16800円渡された。
(たったあれだけの時間で、こんなになるんだ……)
って、何もやってないけど。
手元の現金を眺めた。
この16800円のうち、1万円はあの人が出してくれた延長料金なんだ。
……悪いことしたな。