ふたつの指輪
少し引っかかったのは、瞳衣の男のことだった。


どんなヤツか聞いたら、デレデレしやがって。



相手は1ヶ月も瞳衣を放っておくようなやつだ。


いくら携帯が通じないような山奥だからって。

連絡しようと思ったら公衆電話からでもできるはずだし。



瞳衣のヤツ、どうしてそんなことにも疑問持たずに、そいつが戻ってくるのをただただ待ってるんだろう。




どうもろくでもないヤツに思えるのは、俺の希望的観測か?
< 282 / 331 >

この作品をシェア

pagetop