私の夢と、彼の事情
誰が管理しているのか分からないが、
ろくに掃除もされないまま長年雨風に
晒されているらしいその小屋は、

ボロッと薄汚れ、ひとつしかない窓ガラ
スには、「×」の形にガムテープが貼ら
れていた。

窓ガラスにはヒビが入っており、あま
りに汚れているので、10メートル以上
離れたここからでは、中の様子はまっ
たく見えない。

小屋の上には大きな柳の木の枝が、のし
かかるように伸びており、ちょっと強め
の夕方の風に、葉が揺れていた。
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