私の夢と、彼の事情
(こりゃ、ユウレイぐらい出るわ・・)

遠目に小屋を観察していた私達2人だっ
たが、私はもう怖気づいてきている。

「咲、やっぱり、止めない?」

左側に立つ咲に言ってはみるが、親友の
その目を見て、無駄な事を言ったと思っ
た。

咲の目はいつもの5割増しくらいに輝い
ており、呆れたように私を見ると

「なーに言ってんのよ。バカなこと言わ
 ないで。

 これは冒険よ、アドベンチーよ。う~
 ん、ワクワクするじゃない!」

とだけ言って、話を終わらせてしまった。





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