私の夢と、彼の事情
どうやら、相手は男性らしい。

それにしてはひどく甲高い、声変わりを
していない男の子のような声をしていた。

私の横にいる咲は、何も知らず静かな
寝息をたてている。

それを確認した私は、ひとまずそっと
胸を撫で下ろした。

だが、安心してはいられない。

何たって目の前にいるのだ、おそらく
咲を眠らせた元凶が!
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