私の夢と、彼の事情
「あ、あなた、さっき「挑戦者」って
 言ったわよね? それ何のこと?
 何の挑戦者なの?」

相手への恐れが半減した私は、勇気を
出して聞いてみる。幽霊はまたニコリ
とし、

「君も、「動物と話す力」が欲しくて
 来たんだろ? 俺はそれを与えてやれ
 るんだよ」

と、私の目をしっかり見つめて言う。
なんだか恥ずかしい・・

「ただし! それは俺の出すテストに
 合格したらの話だ。

 そっちの子はどうやらダメそうだった
 んで、ちょっと眠ってもらった。
 君と話がしにくいからね」

咲はダメだって・・私はダメじゃない
の? 何のテストだろう・・
< 23 / 91 >

この作品をシェア

pagetop