私の夢と、彼の事情
外の空気を吸ってはみたものの、焦る
気持ちはどんどん強くなり、私の心を
支配し始めた。

それと同時に、諦めの気持ちも芽生え
始める。


「やっぱり、私には無理なのかなぁ。

 動物と話をするなんて」

ため息混じりにそう言った瞬間、ざわ
ざわと音を立てて木が激しく揺れ始めた。

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