私の夢と、彼の事情
「あ・・幸せ」



そのようにして、どのくらいの時間を
過ごしただろうか?

気がつくと、春の太陽はほぼ沈みかけの
ようで、辺りはすっかり暗くなってきて
いた。私はそれにも気づかないくらい、
夢中で猫を撫で回していたようだ。

辺りを見回した私は、惜しいけれどもう
帰らなくては、と思い猫の方を見ると、

残念なことに、さっきの間に猫はいなく
なってしまっていた。

周囲を目で探した私だが、猫の姿は
見当たらない。



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