私の夢と、彼の事情
少しは私の詩に興味を持ってくれたのか、
彼は可愛く首を傾げながら、私に質問
してきた。

「えっと、実はこれ数日前に会った猫の
 事で・・」

私が゛猫゛という言葉をだすと、彼が
意味深にニヤリと笑うのが分かった。

その笑顔を見て、思わず私はきょとんと
首を傾げる。

幽霊はそんな私の様子を気にも止めず、
私の前まで歩み寄ると、満足そうに私の
頭を撫でた。

「君が書いた詩、気に入ったよ。合格」
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