私の夢と、彼の事情
はあ?

なんですか?

キョトンとした顔をしているに違いない
私の顔を、美少年は優しい目で見ている。

そして、また言う。
「先日の猫は、僕だよ」

は? え? 

幽霊が猫? 何言ってんのこの人、って
ゆーか、この人がドラちゃん?
っていうか、ドラちゃんが幽霊?


・・もう、何が何だか分からない。

混乱しているその私に対して、幽霊は
容赦なく、さらにとんでもない言葉を
投げかける。

「それに、実は君も猫なんだ」

< 52 / 91 >

この作品をシェア

pagetop