私の夢と、彼の事情
その夜。

佐奈はうっすらと微笑みを浮かべ、
ベッドで眠っていた。

その夢の中で、彼女は意外な人物と再会
した。

あの美少年の幽霊、佐奈の「叔父」と、
なんと空中で話をする夢を見たのだ。

美少年は言った。

「ほら、あれがーーーだよ。あそこに
 僕の父と母、つまり君の祖父と祖母が
 閉じ込められているのさ」

佐奈は決然と言う。

「あそこにおじいちゃんとおばあちゃん
 がいるのね。助けなきゃ!」
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