私の夢と、彼の事情
そう、今日から彼は私の家で一緒に生活
する事になったのだ。

もちろん、両親の了解はとってある。

「猫を飼いたい」と言ったら、あっさり
了解してくれた。

もちろん、その猫が私の叔父だなんて事
は、知らせてないけど。

彼と話しながら、歩いているとあっと
いう間に家についた。

今日は病院は定休日。

普段は、診察の邪魔にならないように
裏口から入るのだけど、今日は堂々と
玄関から家に入った。


「ただいま」


ドアを開ければ、独特の匂いが鼻を刺激
する。

動物の匂い。
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