私の夢と、彼の事情
変わっているかもしれないけど、小さい
頃から慣れている私にとってはとても
落ち着ける匂いだった。
だけど、どうも私に大人しく抱かれて
いる彼は、そうではないらしい。
緊張しているのか、明らかに身体をこわ
ばらせているのが見受けられて、思わず
苦笑が漏れた。
まぁ、仕方ないか。
なんせ、数年ぶりに「家族」に会うの
だから。
第三者の声が耳に届いたのと、彼の青い
瞳が不安げに私を見たのは、ほぼ同時
だった。
頃から慣れている私にとってはとても
落ち着ける匂いだった。
だけど、どうも私に大人しく抱かれて
いる彼は、そうではないらしい。
緊張しているのか、明らかに身体をこわ
ばらせているのが見受けられて、思わず
苦笑が漏れた。
まぁ、仕方ないか。
なんせ、数年ぶりに「家族」に会うの
だから。
第三者の声が耳に届いたのと、彼の青い
瞳が不安げに私を見たのは、ほぼ同時
だった。