せんせ。

テスト期間中に上手く抑えてた先生への気持ちが、もう堰き止められなくなってて。



「おー…


ちょっと待て、泣くな。それはずるいぞおまえ。






さすがの俺も感情的になるだろ。」





「ズルイのは先生だもん。

それに、そんなつもりで泣いてないし。

ちょっと好き過ぎて溢れてるだけだもん。色々。」



気持ちが涙に溶けたとして、あたしの中から少しでも減ってくれたら楽なのかなぁ。



…楽がしたいわけじゃないか。





「いや、おまえのほうがズルイよ。


にしてもあれだな。

おまえの変にプライド高いところ、良いと思うよ笑」





あぁ。

もし溶けてんなら、そのまま先生に伝わって。

入り込んじゃってよ。




指であたしの涙を拭う先生を見てそんなふうに思った。
< 11 / 11 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ぎざじゅうの先輩。
やぴ/著

総文字数/13,904

恋愛(その他)39ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop