せんせ。

「おまえの成績、今回過去最高だろ?結果出したには変わりねぇよ。ほら。これ。」



渡されたのはハーゲンダッツのラムレーズンで。

食べられない人、結構いそうなのになんでこれにしたの?


あたしはそれに目がないんです。せんせ。


誰かから聞いたのかな。




「…これさ、気持ちにしては大きすぎない?調子に乗るよあたし。」



「それは困る。けど、まぁいいだろ。食え。他の奴に言うなよ?」


「言わないよ。」




先生とのことは誰にも話してない。

あたしん中だけの先生にしたいから。


先生の良いところ、いっぱい内緒にしてる。




「おいし。」




なんで季節の限定ものなんだろうこれ。美味しいにもほどがある。しかも先生がくれたとか。やばい。

ガリガリ君の棒を持って帰る予定が狂ったなぁ。この蓋、持って帰ろっか。





「おまえ、ほんとそういうの美味そうに食うよな。」

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