白と黒。。。後編。
『いや…だから…後ろに…』
上擦る声を風哉は懸命に口にした
後ろにいたサラリーマンのおじさんが蔑んだ目で風哉を見ている
まるで余計な事するなよと言わんばかりだった
『うるせーよダサ坊が!』
男は風哉を突き飛ばした
長蛇の列に風哉が倒れ込む
それにつられ雪崩のように数人の人が倒れた
『す…すいません』
風哉はまるで自分が悪いかのように頭を下げた
すぐさま倒れた人達に手を差し出し引っ張り起こした
………