白と黒。。。後編。


『でも助かるチャンスなのに…』



『それが風哉くんだから』



絢香は言った



そして強く目を閉じた



何かを覚悟したかのように拳を握り絞める



『雫。皆を連れて行って』



絢香が言った



『え…?』



雫が間抜けな返事をする



『早く!皆を安全な場所に!』



『そんな…絢香さんは?』



『俺は風哉くんを助ける。』



『む…無理ですよ!』



雫が訴えるように絢香に言った



しかしその声は既に絢香の耳には届かなかった



………
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