白と黒。。。後編。


数秒、沈黙が続いた後



香織はワントーン高い声で言った



(合格!やっぱそうだよな!威張って生きなきゃ楽しくないよ)



『は…はぁ…。』



予想だにしない明るい声に好江は戸惑った



(じゃあ今日の3時にアポロに来れる?)



アポロとは北中と南中の境にある古びた喫茶店の事だった


いつも雫達のグループがたまり場にしており南中の生徒は決して近づかない場所だ



好江は絢香に視線を向け指示を仰いだ



絢香は右手で輪を作り『OK』と口を動かした



『はい。解りました!じゃあ3時に…』



そして電話は切られた




………
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