白と黒。。。後編。


『じゃあ頑張ってね』



絢香が言った



『解った。行ってくる』



この時、好江の表情からは不安な影が消え去っていた



好江は古びた木製のドアに手を掛け軽く深呼吸をした



『ふ〜。大丈夫』



そしてドアを一気に開ける



中からは想像した通りの厳しい視線が好江に突き刺さった



『誰お前…?』



一人の生徒が好江に言い寄る



『あの…南中の好江と言います。』



『はぁ?南中!?何考えてるの!』



『いや…あの…香織さんに言われて…』




………
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