恋の魔法。

「俺の名前覚えてくれてたんだ~。超嬉しい♪」


相変わらず無邪気な顔で笑う。

しかしその顔さえ今のあたしには怒りしか沸いてこない。


「・・・何しにきたの。」


わざと冷たく言ってみる。

「ん、そういえばまだ君の名前きいてないな~と思って。」



・・・・。



教える価値ナシ!!!


心がそう判断してサッと向き直る。

すると天空クンは走って近づいてきて、胸ポケットに手をいれ、名札を見る。


「ふ~ん。5組の虹花サンか。」


「ちょい!!何すんのよ変態っ」

思いっきりゲンコツを頭にぶつける。


ゴッ。

「いいったぁ~~(涙目)相変わらず強いね・・」


はっ、

ザマァないわよっ!


「二度とあたしの視界に入んないでっ!!」


そう言ってまたスタスタと歩き出した。



まったくも~~~。

何なの!?

何が狙いなワケ!?

ムシャクシャする~~~!!!
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