恋の魔法。
まだ慣れてもいない廊下を適当にフラフラ歩いていく。

「ま、そのうちあるでしょ。学校なんだし」

そういってずんずん進んでいくと、

中庭らしきところにでた。


さすがに初日なので人影は無い。


「お、案内板みっけ。」


ふぅ、やっとトイレにいける・・。

トイレの位置を確認したところで振り返ると、



「よぅ。」



「ほぇ?」



男子生徒が目の前に。

名札を見ると「3-3」と書いてある。


「あの・・・ここ1年生の号館ですよ?」


フツウまちがえるか??

とか思いつつも、にこやかに指摘。


「わかってるよ、んなこと。つかお前・・かわいいな」


「はぃ??だったらさっさと・・」


そう言いかけたところで体が急に動かなくなった。

動かなくなったというより、力がはいらなくなった。

「・・・!」

立つことができずにフラリと倒れそうになる、

ところを3年の男子が両腕で支える。


「おっと!へへ、この魔法はじめて成功したぜ」


な・・・ナニコレ。魔法!?

しゃべることもできないっ
< 4 / 13 >

この作品をシェア

pagetop