恋の魔法。



「おい。何してんだこんなところで。」




突然もう一人男子生徒が現れた。

髪の色は淡いブルーで短め。

目は蒼くて、色白の同い年っぽい見た目。

背はすごくたかくて、170はありそう・・・

「誰だっ!?」

誰っ!?

3年の男子とあたしの心の声がハモる。



現れた救世主(?)はブツブツと何かを唱え、ステッキのような杖をふりかざした。



その途端、ふわっと体に力が宿った。

「でいっ!」

それをいいことに、3年の男子へ


本気パーンチ!


「ごぶっ」

鈍い音と声を出して、3年男子はノックアウト。


ふん。

空手黒帯をなめんじゃないわよ。


「お・・お前強ぇな」


救世主さんがポカンとした顔でいう。

その人は1-4と書いてあった。

隣のクラスじゃん。

名前は・・「天空」とかいてる。

テンクウって読むのかな?

ふーん・・イケメンだけど、あたしの好みじゃないな。

「助けてくれてどーも」

とりあえず軽く会釈をして、

その場を去ろうとする。


ガシッ。


「・・・・え。」




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