恋の魔法。
「お礼は?」

テンクウ君がにこやかに聞いてくる。

「え?礼ならさっき・・・」


「だー!ちがうよっ!」

へ?何なのょ?


「お礼のキ・ス!」


ぐげ。

こいつもグルか!?


「ははっ。俺はいやらしいこと考えてないよ。ただお礼がほしいだけ♪」


なんじゃそらっ。


もーっ!

どいつもこいつも!!


「・・・帰る」


怒った口調で言い放ち、足早に去ろうとする、



・・・が。


テンクウ君がさっと前に出てきて・・


唇が何かにふれる。


「ふぇ?」


ぱっと離れて、

「そっちからしないのが悪いんだもんね!」


意地悪そうにニシシと笑って、

「俺の名前、天空 蛍(アマソラ ケイ)っていうんだ!よろしくっ!!」

そういって去っていった。


ほぅ、アマソラって読むのか。




・・・・じゃなくて!!!

あたし・・キ、キ、キッスされたー!?

ファーストキスなのにっ!?
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