ずっと、ともだち。
つぎのひの、たんじょうび、
ぼくはぜんぜんたのしくなかった。
だって、ジムニーしんじゃったもん。
ジムニー、もういないんだもん。
でも、ママがね、
「ジムニーは、あなたに、わすれてほしくなかったから、
ずっと、ぼくをおぼえていてね、
って、あなたのたんじょうびの近くのひに、しんだんじゃないかな?
でも、たんじょうびにしんじゃったら、
あなたがせっかくのたんじょうびを、たのしめないとおもったから、
いちにちまえに、しんだんじゃないかな?」
っていったんだ。
「ジムニーはね、しんじゃったけど、てんごくにいったんだよ。
とってもきれいな、ひろいところで、ジムニーはおよいでいるの。」
と、ママはいったんだ。
「ジムニーは…いまもおよいでいるの…?」
「そうよ。いまも、おそらからママたちのこと、みてる。
ママや、あなた、チムニーより、
すこし、ほんのすこしさきに、てんごくにいっちゃっただけなの。」
「ジムニー、くるしくない?」
「えぇ。ジムニー、しあわせよ!
たくさんなかまはいるだろうけれど、
でも、チムニーがいないから、すこし、さみしいかもね。」