君の声
友達
いつもと変わらない日常。

私は少し退屈だった。

黄色いボールを追いかけては打つ。

追いかけては打つ。

退屈すぎてあまり夢中になれなかった。

そんな自分に腹が立ってもいた。

高校2年生。

今年から文理選択があり私は理系へと進んだ。

地元が少し遠いこともあり

中学の時からの同級生は

2人だけ。

クラスを見渡しても

この子と友達になりたいって子はいなかった。

いや、一人いた。

でも、この時の私はまだ

臆病で話しかけることができなかった。
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