君の声
百合ちゃんとの出会いを気にまた、恋がしたいとも思えるようになってきていた。

別に、傷ついた経験があるとかじゃない。

むしろ逆で、傷つけてきたのかもしれない。

少し優しくされたりして、好きかもという態度をとられると私も好きかも?と思って付き合ってしまうが、違うといつも気が付く。

そして言う。

「ごめんなさい。」

最低だと思う。でも、付き合うときは確かに、好きかも?と思っていた。

でも、違う。手を繋がれそうになったり、肩を抱き寄せられると悲しくなった。

そこで分かる。私はこの人を好きじゃない。

だから、私は自分にシャッターをした。

やめよう。もうひどい女になりたくない。

恋は、運命の人は、都会に出て、大学生になって見つけよう。
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