a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜


清香は続きを話してくれた。


「ほら、この前さぁ、ウチの学校去年卒業前に辞めた先輩の話したじゃん?あれってぇ、妊娠したかららしくてぇ。

付き合ってた彼氏は、妊娠がわかった時は、喜んでたらしいんだけど、一年くらい経ったら子育てが大変で、逃げちゃったらしいんだよね。

マジムカつかない?男って超自己中心的っつーか、女がカワイソウ」

「マジ最悪じゃん。その先輩騙されたんじゃねーの?」


清香の話を聞いて眉を寄せる女子。

確かに、こういう状況で損をしてしまうのは、いつも女性かもしれない。

産むのは女性で、男性はいつでも逃げてしまおうと思えばそれが出来てしまうのだから。


「経済的にもヤバかったらしいしィ。だから、その先輩が捨てちゃったんじゃないの?」


清香は長い爪で睫毛をいじった。

五月女は彼女の話を聞きながら、そうかもしれない、と思っていた。


今日の部活で、皆に話してみようかなと思いながら、ぼんやりしたままホームルームを受けた。





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