a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜



「自分が幸せかどうかって、その人にしかわからないでしょ。
幸せかどうかなんて、他人が判断することじゃないよ」


五月女は顔をしおりに向けながら、どこか言い聞かすように口を開いた。

しおりも頷いた。


「そう………だよね。私が、しっかりしなきゃ、いけないんだよね……」


五月女は本郷の膝のうえに乗った慶一を一瞥し、そっと頷いた。


「経済とかの面では、例えば子供を預けて仕事をすることも出来るし、手続きも其処まで難しくないはずですよ」


本郷が優しいほほ笑みで言うと、しおりは顔をクシャリと歪めて号泣した。


「本当は心配だったの……!!
ちゃんと無事なのかって、ちゃんといい人に巡り会えてるのかって………!!
私、ずっと………」


ヒクッ、としおりがしゃくり上げた。






「慶一のことばかり、考えてた………!!」





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