a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜
数週間後。
相変わらずの湿気が籠もった部室で、明衣、本郷はうだっていた。五月女は珍しく、まだ姿を現していなかった。
明衣は緩んだ表情で口を開いた。
「やっぱりでっかい依頼が来るのには、間隔があるんですね…」
「前の慶一の時は、アレでしょ、良祐の依頼でしょ」
「え、だったら報酬貰ってないですよ。……まぁ、一番頑張ってたのアイツですけど」
「今度何か奢ってもらいましょ」
「さんせー」
「ってΣΣ!!二人で何企んでるんですか!!
俺今月金欠なんです!」
「「五月女!(良祐)」」
突然ドアを蹴破る勢いで入ってくるなり叫んだのは、二人が待ち望んでいた(?)五月女だった。
何だか少し興奮しているようで、手には可愛らしい封筒を握り締めている。
「手紙だよ!」
「え?」
「しおりさんから、手紙が届いたんだ!」
五月女は嬉しそうに叫んだ。