a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜
「やっぱりあんな髪の毛してるからかな?金髪だし、目青いし……」
結城は歩きながら、さっきの楡について喋り始めた。どうやら彼女も、彼のことを気に入っているらしく、さっきからチラチラと視線を送っていた。
本郷はそこまで興味があるわけでも無いが、教師に絡みに行く生徒の恐ろしさに溜息を吐いた。
「見た目派手だからね。仕方ないのかもしんないわ」
「やっぱ怖いなぁ……つーか、先輩の方がスゴいじゃん。昨日なんか、髪にメッシュ入れてたし」
「マジで?金髪なんて可愛い方じゃない」
「でしょ?しかもピンクだよ、ピンク。有り得ないでしょ」
「ピンクってΣ!!眩しいわね」
本郷が答えていると、目の前に例のピンクが居た。二人は無意識に固まる。
ピンクは二人に気付かず素通りしたので、どうやら会話は聞こえていなかったようだ。
「……………」
「……………」
二人は顔を見合わせ、足早に教室へと向かった。
この頃は、まだ良かったのだ。
これからが、二人の……
いや、本郷の物語の始まりだった…………。
明衣「前置き長ッΣΣ!!!!!」