a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜


教室に入って二人は愕然とした。

窓ガラスは割れ、黒板はひび割れて、机の列は乱され、中には原型を留めていないものまであった。

そんな環境のなかで、菓子を貪ったり、女子に至っては眉毛を抜いたり、化粧をしたりと、好き勝手だ。


「なんなの、これ……」

「まだ一年だよね?……あたし達のクラス、やばいよ……」


本郷が放心したように言えば、結城がそっと囁くように言った。

周りの人達はそんな二人が見えていないかのように、眉毛を抜いたり、ヘアーアイロンを当てたりしている。


「こんなんじゃダメだわ…」

「ん?」


本郷の言葉に、結城は首を傾げる。





「この学校、変えなきゃダメだ!」


「はぁ!!?どこの熱血教師ですかァァア!?」





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