a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜
放課後を迎え、本郷は平和になった学校を何処か浮ついた、現実と実感しないまま眺めていたが、やがて溜息を吐いた。
これなら自分の希望していた軽音部に入るのも悪くはないかと思うのだが、どうしても楡の話が引っ掛かっているのだ。
学校は平和になり、皆が気持ち良く学校生活が送れるようになった。
……ならば。
この状態を維持すべきではないか。
本郷は考えた。
そのために、悩める人の手助けをし、平和への道を更に広げることが出来れば良い。
「よぉーっし!」
本郷は勢い良く席を立った。
向かうは、職員室だった。