a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜
なかなか泣き止まないので、心配そうに顔をしかめた本郷が、楡に尋ねた。
「オムツじゃないんですか?朝ご飯はあげたんですよね?」
「……ああ」
「オムツ替えましょう。一歳になればミルクだけじゃなくて離乳食も食べ始めますから、お便も臭うようになるんです」
言うが早いか、本郷は何処から持ち出したのかオムツを取り出し、ソファーに慶一を寝かせ、手際良くオムツを替える。
「上手いもんだな」
「親戚の子供がちょうどこれくらいで。よく替えるんです」
珍しく素直に人を誉めた楡の言葉に、本郷はクスクスと可愛らしく笑った。
慶一もオムツを替えてもらいスッキリしたのか、すっかり泣き止んで指をしゃぶっている。
「あの、取り敢えず捨てられてた場所と、当時の状況を教えてもらっていいですか?」
五月女は愛しそうに慶一の頬を撫で、楡の方に視線を向けた。
くすぐったそうに目を細め、ニコニコと笑う慶一を一瞥してから、楡は「ああ」と言いながら小さく頷いた。