a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜
五月女がサンドイッチを頬張っていると、トイレに行っていた明衣が戻ってきた。
五月女は今まで自分を待ってくれていたのかと思うと、少し申し訳なくなるのを感じた。
明衣はパソコンから離れ、遅すぎる昼食を摂る五月女を見つけると、ニヤリと笑った。
「どうなのよ?結果は」
「これ。この辺りで新聞取ってない家庭のリスト」
ストローをくわえたまま、五月女は紙の束を手渡す。
明衣はその分厚さにげんなりしたが、それ以上に。
──この量を調べてリストにするなんて……只者じゃないかも…
と、尊敬のような何かを抱いていた。
今回は珍しく、明衣は憎まれ口を叩かず、素直に誉める。
「つーか11時に調べ始めて、もう4時だよ。凄い集中力」
「いや〜…なんか周り見えなくなっちゃって」
「あたしなんかパソコンの画面5分と見てられないよ。疲れるし」
「明衣ちゃんの場合はわかんないの間違いじゃ?」
「てめぇコラ五月女!ハッキングチクんぞ!」
……しかしやっぱり言い合いに成ってしまった。