a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜
「おかあさん、みてみてー!」
良祐が生まれて、早くも五年が流れた。
五歳になった彼は、出産時に心臓に異変が有ったにも関わらず、元気に育っていた。
更に、図形やパズルが大好きで、暇さえあればずっと組み立て式のおもちゃで遊んでいた。
「わぁ、凄いわね」
今も、積み木で大きな城のようなものを作り、それを母に自慢していたのだ。
祐子も、彼が可愛くて仕方がなくて、いつもいつも、彼を褒めていた。
叱ったことなど一度もない。
子育てに不安が有った祐子では有ったが、これだけは自慢できることだと思った。