a☆u★c〜全部請け負う部活動!!〜
人間は平等だと、誰かが言っていた。
それはきっと、平等に愛されて、平等に愛することなのではないか。
いつも、五月女はそう思っている。
だから、自分は誰かをバカにしたり、虐げるようなことはしたくないし、逆に、バカにされたり虐げられたりされたくない。
今の世の中は、自然と上下関係と言うか、同じクラスの中でも威張ってるような奴が弱い者を見下してる状況。
それって間違ってるよなぁ、と思う。
「五月女、おっは〜!桑島見たか?最高だったよな!誰の子だ?」
「おはよッス!あれ?あの子は捨て子なんだよ。だから、職員皆で面倒見るらしいぜ」
「へぇ〜。なんだ、桑島先生とうとうおめでたかと思ったぜ」
「残念でした〜」
クラスメイトと楽しげに会話する五月女。
誰とでも仲良く接することが出来るので、実はクラスの人気者なのだ。