Magic Academy ~禁書に愛された少女~
「あなた、オーディンという名前を聞いたことはある?」
学園長に言われてそらは小さく頷いた。
世界中の誰もが知っている。伝説の大魔導師の名前。
「世間では様々な言い伝えが残っているけれど、この学園に残っている七不思議も、その言い伝えの中の一つなの」
「…どういうことですか?」
「彼がこの世を滅ぼそうとしたため、我が学園の創始者であるアマダス様は、彼を1冊の魔法書に封印したと言われている。けれどその封印は、けして完全なものではなく数万年に1度だけ、その封印を解くものが現れると言われている」
そらは学園長の言葉を、じっと黙って聞いた。
「でもね、本当は、アマダス様とオーディンは愛し合っていたんじゃないかって、そんな噂もあるの」
「え?」
学園長の思わぬ言葉に、そらは少し驚いた。
「でもそれなら、どうしてアマダス様はオーディンを封印したりなんかしたんです?愛していたなら、おかしいじゃないですか」
納得できない、といったふうにそらが言うと、学園長は静かに頷いた。
「あなたの言う通り、確かにおかしいわね。だけど、一説には、オーディンの肉体が滅んでしまったため、そんなオーディンを救うために、禁書に封印したのだという説もあるわ」
いろんな話がありすぎて、そらの頭は少し混乱してきた。
学園長に言われてそらは小さく頷いた。
世界中の誰もが知っている。伝説の大魔導師の名前。
「世間では様々な言い伝えが残っているけれど、この学園に残っている七不思議も、その言い伝えの中の一つなの」
「…どういうことですか?」
「彼がこの世を滅ぼそうとしたため、我が学園の創始者であるアマダス様は、彼を1冊の魔法書に封印したと言われている。けれどその封印は、けして完全なものではなく数万年に1度だけ、その封印を解くものが現れると言われている」
そらは学園長の言葉を、じっと黙って聞いた。
「でもね、本当は、アマダス様とオーディンは愛し合っていたんじゃないかって、そんな噂もあるの」
「え?」
学園長の思わぬ言葉に、そらは少し驚いた。
「でもそれなら、どうしてアマダス様はオーディンを封印したりなんかしたんです?愛していたなら、おかしいじゃないですか」
納得できない、といったふうにそらが言うと、学園長は静かに頷いた。
「あなたの言う通り、確かにおかしいわね。だけど、一説には、オーディンの肉体が滅んでしまったため、そんなオーディンを救うために、禁書に封印したのだという説もあるわ」
いろんな話がありすぎて、そらの頭は少し混乱してきた。