Magic Academy ~禁書に愛された少女~
出会い
入学式。
青く晴れ渡った空。いろんな草花の匂いが辺りに漂い、新しい始まりの季節だと、周囲は少しばかり浮き足立っていた。
ただ1人を除いて。
「はぁ…なんで私が選ばれてんのよ」
周りから羨望のまなざしを浴びているにもかかわらず、憂鬱そうな表情でとぼとぼと歩いている私は、周りから少しばかり浮いているかも知れない。
私の名前はそら。小さな頃から、周りがびっくりするくらい魔力が弱いようで、魔法が使えなかった。何とか使えるようになった魔法はフライ(空中浮遊)くらいのもの。唯一まともに使える魔法ということで、かなりのスピードとコントロールは身につけたが、それ以外の魔法はからっきし。
そんな私の向かっている先、それは、世界有数のマジックアカデミー。
その中でも、最高峰と呼ばれる学校。
【アマダス】
世界中の人が、このアマダスに入ることを夢見るほど、有名で素晴らしい学校だ。
入学資格があるのは18歳~25歳までの男女で、試験を受けて合格をすることが第一条件。
さらに、アマダスから学生証が届かないと、試験にたとえ合格しても、入学はできない。
小さな頃から、魔法がまともに使えない私は、もちろん、アマダスに入学だなんてもってのほかだと思っていたし、周囲の人たちだって私に期待なんてしていなかった。
初めのうちは、無理だと言われて、正直、悔しいと思ったし、だから、人一倍勉強をして、知識をたくさん身につけたりしたけど。
結局、最後には使える魔法がなければどうにもならないとある日悟った。
ただ、亡くなった両親と、18歳になったとき、1度は必ずアマダスの試験を受けるという約束をしていたので、その約束に従って試験は受けた。
まさか、学生証が届くなんて。
何かの間違いじゃないかと、何度も確認した。が、学生証には本物のダイヤが1粒入っていて、紛れもない本物だということを物語っていた。
青く晴れ渡った空。いろんな草花の匂いが辺りに漂い、新しい始まりの季節だと、周囲は少しばかり浮き足立っていた。
ただ1人を除いて。
「はぁ…なんで私が選ばれてんのよ」
周りから羨望のまなざしを浴びているにもかかわらず、憂鬱そうな表情でとぼとぼと歩いている私は、周りから少しばかり浮いているかも知れない。
私の名前はそら。小さな頃から、周りがびっくりするくらい魔力が弱いようで、魔法が使えなかった。何とか使えるようになった魔法はフライ(空中浮遊)くらいのもの。唯一まともに使える魔法ということで、かなりのスピードとコントロールは身につけたが、それ以外の魔法はからっきし。
そんな私の向かっている先、それは、世界有数のマジックアカデミー。
その中でも、最高峰と呼ばれる学校。
【アマダス】
世界中の人が、このアマダスに入ることを夢見るほど、有名で素晴らしい学校だ。
入学資格があるのは18歳~25歳までの男女で、試験を受けて合格をすることが第一条件。
さらに、アマダスから学生証が届かないと、試験にたとえ合格しても、入学はできない。
小さな頃から、魔法がまともに使えない私は、もちろん、アマダスに入学だなんてもってのほかだと思っていたし、周囲の人たちだって私に期待なんてしていなかった。
初めのうちは、無理だと言われて、正直、悔しいと思ったし、だから、人一倍勉強をして、知識をたくさん身につけたりしたけど。
結局、最後には使える魔法がなければどうにもならないとある日悟った。
ただ、亡くなった両親と、18歳になったとき、1度は必ずアマダスの試験を受けるという約束をしていたので、その約束に従って試験は受けた。
まさか、学生証が届くなんて。
何かの間違いじゃないかと、何度も確認した。が、学生証には本物のダイヤが1粒入っていて、紛れもない本物だということを物語っていた。