Magic Academy ~禁書に愛された少女~
「やっほ、そら。一緒にヴァルホルに入れたね!」

アッシュに声をかけられて、にっこり笑って頷いた。

「なんで私が選ばれたのか、よくわかんないんだけどねー。アッシュも一緒でよかった!」

そう言うと、アッシュもにっこりと微笑んできた。

「ご飯、おいしいね~!」

何気ない会話をしながら食事をしていると、うみが、つんつん、とつついてきた。

「な、隣の子」

「うん?あぁ」

そういえば、と、思い出したように、うみとアッシュをそれぞれ紹介する。
すると、ちょうどそばをドルイドが通りかかった。

「あ、ドルイド、こっちこっち」

うみがドルイドを呼ぶ。

「え?うみ、知り合いなの?」

そらが驚いて聞くと、あぁ、と頷いた。

「こいつ、俺の幼馴染。よろしくな」

ドルイドが小さく頭を下げると、うみがはぁ、とため息をついた。

「わりーな、2人とも。こいつ、人見知りが激しくってさ」

ばしばしっと背中を叩くうみに、ドルイドは少しばつの悪そうな顔をしている。

「まー、誰だって最初はそうだって。うみが人懐っこすぎるんじゃない?」

そらがそういうと、アッシュが違いない、と笑った。

「ひっでーの。なんだよ。みんなしてドルイドの肩持ってよー」

暖かい笑いが、辺りを包んでいた。
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